人間ドック complete  
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checkup

人間ドックについて

職場や自治体で受ける健康診断は検査項目が限られています。一方で人間ドックは検査項目が多く、身体の状態を詳しく調べることができます。
様々な生活習慣病、がん、心臓病などの病気を早期発見し、治療を行うことが人間ドックの目的です。また、病気を引き起こす可能性のある危険因子を早い段階で見つけて病気の予防につなげることも人間ドックの大きな特徴です。

  1. 01 検査項目

    問診、視診、聴診など医師が対面で健康状態を確認します。視診等により、心雑音の有無、呼吸音異常、甲状腺腫大や結膜所見等を調べます。
    身長、体重、BMI、腹囲BMIは身長から見た体重の割合を示す体格指数です。25以上の場合を肥満傾向、18.5未満を痩せ型傾向としています。腹囲はメタボリックシンドロームの指標の一つです。
    視力近視、遠視、乱視等の有無を調べます。
    聴力主に1000Hz(低音域)と4000Hz(高音域)の2種類の音域を用います。加齢による影響の場合もありますが、検査音が聞き取れない場合、騒音性難聴や中耳炎などが疑われます。
    眼底瞳孔を通して、眼底にある血管や神経組織を観察し、動脈硬化・網膜剥離・眼底出血・糖尿病などの病気を調べます。
    血圧血液の流れにより血管内壁にかかる圧力のことです。心臓が収縮し血液を送り出す時にかかる圧力を「収縮期血圧」、心臓が拡張し血液を取り込む時にかかる圧力を「拡張期血圧」といいます。
    安静時心電図心臓が鼓動する際に発する電気信号から、心機能の異常を調べる検査です。心筋の異常や不整脈、心臓肥大、狭心症、心筋梗塞などが推測できます。
    胸部X線胸部にX線を照射して撮影された画像から、気管支、肺、心臓、縦隔などの病変を調べます。
    肺機能年齢や性別、体格などから割り出された予測肺活量を基準として、呼吸器系の疾患の有無やその重症度などを調べます。
    便潜血
    (2日法)
    便に血が混じっているかを調べる検査です。陽性(混じっている)の場合、大腸などの消化管の病気やがんが疑われます。
    上部消化管
    X線
    腹部にX線を照射し、食道、胃、十二指腸の病変を調べます。観察しやすいよう、造影剤(バリウム)と胃を膨らます発泡剤を飲みます。
    腹部超音波腹部に超音波を当て、反射波を画像化して内蔵の様子を観察する検査です。主に肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓といった臓器を観察することができます。
    尿糖尿糖とは、血中にあるはずのブドウ糖が尿中に漏れ出てきたものです。血糖値と併せて糖尿病などを判断します。
    尿蛋白腎臓や尿管の機能障害を測定します。腎炎・腎硬化症・尿路結石・糖尿病性腎症・腎腫瘍などの診断の指標になります。
    尿潜血尿中の血液を測定します。腎炎・腎結石・腎がん・尿路結石・尿道炎・前立腺炎・膀胱炎などの診断の指標になります。
    尿沈渣尿中の固形物の量により、腎臓や尿路系の病気を推測できます。
    血中脂質
    • 中性脂肪

      体を動かすエネルギー源として利用される血中脂質の一種ですが、過剰に蓄積されると肥満や動脈硬化、脂肪肝となり、心疾患や脳血管障害のような重篤な疾病へと進展します。

    • HDLコレステロール

      善玉コレステロールと呼ばれ、血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して肝臓に運び処理をする役割があります。動脈硬化の予防に必要です。

    • LDLコレステロール

      悪玉コレステロールと呼ばれ、全身にコレステロールを運ぶ役割があります。血液中に増えすぎると血管壁にコレステロールが溜まり、動脈硬化を引き起こす原因となります。

    • 総コレステロール

      悪玉コレステロールと呼ばれ、全身にコレステロールを運ぶ役割があります。血液中に含まれているコレステロールの量を調べます。コレステロールは細胞やホルモンを作るなど重要な働きをしますが、増えすぎると様々な疾患を引き起こす原因となります。増えすぎると血管壁にコレステロールが溜まり、動脈硬化を引き起こす原因となります。

    • non-HDLコレステロール

      総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値です。動脈硬化の指標の一つです。

    糖代謝
    • 空腹時血糖

      血液中にあるブドウ糖のことで、生命活動を支えるエネルギー源として利用されます。糖尿病の有無を調べます。

    一般血液
    • 赤血球数

      赤血球は細胞に酸素を運ぶ働きがあります。血液中の赤血球数を測ることで、貧血や多血症の診断の基準とします。

    • ヘモグロビン

      赤血球中に含まれる蛋白の一種です。不足すると貧血の原因となります。

    • ヘマトクリット

      血液中に占める赤血球の容積割合を示しており、貧血等の診断基準に用いられます。

    • 白血球数

      白血球には体内に侵入してくる細菌やウイルスなどの病原体を撃退する働きがあります。細菌・ウイルス感染などの炎症の場合増加し、体の防御反応の低下により減少します。

    • 血小板数

      血小板は血管の損傷に反応し出血を止める働きをします。血小板減少で出血が止まりにくくなり、増加により血栓ができやすくなります。

    • 血清鉄

      血液中の鉄分過不足を調べる検査で、鉄欠乏性貧血などを検査します。

    • 血液像

      白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球といった種類があります。これらがどのような割合で血液中にあるかを調べ、増減により病気の診断を行います。

    肝機能
    • AST(GOT)

      臓器内でアミノ酸を作る働きをする酵素で、心筋や骨格筋、肝臓細胞に多く含まれます。臓器が障害を受けて働きが悪くなると血中に含まれる量が増加します。

    • ALT(GPT)

      臓器内でアミノ酸を作る働きをする酵素で、主として肝臓に含まれます。臓器が障害を受けて働きが悪くなると血中に含まれる量が増加します。

    • γ-GTP

      アルコールの摂取と関係が深く、肝臓の細胞が破壊された場合や胆石や胆道がんで胆道が詰まった場合に血中に増加します。

    • LDH

      LDHは全身の組織にあり、体内で糖をエネルギーに変える時に働く酵素です。特に心筋、肝臓、骨格筋の組織に障害が起こった時に上昇しやすいため、肝臓疾患や心筋梗塞の診断によく用いられます。

    • ALP

      多くの臓器・器官に含まれる酵素ですが、特に肝臓や胆道系の細胞に多く含まれます。臓器に異常があれば血中に浸出し数値が上昇します。AST(GOT)・ALT(GPT)等と相関的に判断します。

    • 総蛋白

      血清中の蛋白の量により、栄養状態・健康状態を調べる検査です。栄養失調、下痢、肝臓病では蛋白が不足し、慢性の炎症、リウマチ、悪性腫瘍では増えます。

    • アルブミン

      血液中に含まれる蛋白質の一つで、肝臓でのみ作られます。肝臓の異常や栄養失調により値が下がります。

    • A/G比

      血液中に含まれるアルブミン(A)とグロブリン(G)の割合を調べます。標準値より高いか低いかにより疑われる病気の種類が違います。

    • 総ビリルビン

      赤血球中のヘモグロビンが分解してできる色素で、肝臓や胆道に障害が起こると血液中の値が上がります。

    • コリンエステラーゼ

      肝臓でのみつくられる酵素で、血液中へ放出されます。肝臓の機能が正常に働いているかどうかの指標になります。

    腎機能
    • 尿酸

      プリン体という細胞成分から分解された老廃物です。通常は尿中に排泄されますが、腎機能が低下したり、プリン体を多く含む食品を摂り過ぎると血液中の濃度が高まります。一定の濃度を超すと結晶化し、関節などに激しい痛みを引き起こす痛風発作を引き起こします。

    • クレアチニン

      老廃物の一種で、腎臓が正常に働いているときには尿中に十分に排泄されますが、腎機能に障害が起こると血液中に増えてきます。

    • eGFR

      腎臓にそれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示します。クレアチニンの検査値と、年齢・性別により計算されます。

    • 尿素窒素

      エネルギー源となる蛋白質が分解されるときにできる老廃物の一種で、通常はほとんどが尿中に排泄されます。腎機能に障害が起こると血液中に増えてきます。

    感染症
    • HBs抗原

      B型肝炎ウイルスに現在感染しているかを調べる検査です。

    • HBs抗体

      B型肝炎ウイルスに感染しているかを調べる検査です。過去に感染歴があれば、治療後でも陽性となります。

    • HCV抗体

      C型肝炎ウイルスに感染しているかを調べる検査です。過去に感染歴があれば、治療後でも陽性となります。

    • 梅毒

      梅毒トレポネーマという細菌の有無を調べます。主には性行為により感染します。

    • RF(リウマチ因子)

      関節リウマチの方は高く陽性となりますが、健康な場合でも陽性となることがあるため、他の検査と総合的な診断が必要です。

    • CRP

      細菌・ウイルス感染、免疫反応障害が起こった時に、急激に血中に増える蛋白質です。この検査だけで病気の特定はできませんが、炎症の有無や経過を調べることができます。

※画像はイメージです