腰の痛み

腰の痛み

腰痛は多くの人が一生に一度は悩まされると言われるほど一般的な症状です。腰部への痛み、痺れ、張り感などの症状があり、重症化すると歩行動作や座ることすらも困難になる場合もあります。

腰は常に重い身体を支えているため負担がかかりやすく、一度発症すると慢性化しやすいのも特徴です。

原因

ぎっくり腰などに代表される腰痛の多くは、直接的な原因がはっきりしません。X線画像やMRI画像で骨、筋肉、神経を観察することはできますが、どこが痛みの主因なのかは画像からでは判別できないためです。姿勢の悪さや同じ動作の繰り返しなど腰への負担がかかる動作や、運動不足やストレスなどの生活環境も起因するとされています。

また、原因が特定できる腰痛の代表的な疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などが挙げられます。これらはいずれも背骨の神経が圧迫されて痛みが起こり、圧迫がひどいときには、脚の筋力低下やしびれを伴います。

他にもがんや細菌感染、臓器や血管の病気などでも、腰痛を引き起こすことがあります。

<発症リスクが高い方>

  • 加齢
  • 運動不足
  • 重い荷物を運ぶ仕事をしている
  • 姿勢が悪い
  • 長時間、同じ体勢を維持している
  • 寝具が合っていない

検査方法

X線(レントゲン)写真を撮影し、骨の変形やゆがみなどを確認します。レントゲンは骨しか写らないので、神経の症状が著しい場合などは、MRI検査等より精密な検査ができる医療機関を紹介します。
また骨粗鬆症が原因と診断された場合は、骨密度の測定や、採血・尿検査を行う場合もあります。

治療

  • 保存療法

    治療は急性、慢性の腰痛症によって多少異なりますが、消炎鎮痛剤・筋弛緩剤・ビタミン剤などを内服し、湿布処置を行い、痛みを鎮め炎症を抑えます。

予防

  • 重いものを持たない
  • コルセットを装備する
  • 適度な運動

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