萎縮性胃炎(慢性胃炎)

萎縮性胃炎(慢性胃炎)とは

慢性的な胃炎により、胃の粘膜が薄く痩せた状態をいいます。
進行すると、胃粘膜が腸粘膜に変質する「腸上皮化生」という状態になり、これの一部が胃がん化すると言われています。
よって、萎縮性胃炎は胃がんリスクを高める疾患として、早期発見・早期治療が重要となります。

  • 胃痛
  • 吐き気
  • 胃が重い
  • 腹部の張り
  • 胃がむかつく
  • 食欲不振
  • 胸焼け

原因

主な原因はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への感染と言われています。ピロリ菌が胃粘膜に感染することで炎症を起こし、それが長期にわたって続くと、慢性胃炎となります。さらに放置し病状が進行すると、胃粘膜が炎症し薄く痩せてしまい萎縮性胃炎となります。
その他の原因としては、ストレスや自己免疫異常などが挙げられます。

検査方法

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)によって、胃粘膜の状態を確認します。
健康診断の上部消化管X線(バリウム)検査で、萎縮性胃炎の疑いを指摘された場合も、胃カメラによる精密検査を行います。

治療

投薬治療、ピロリ菌の除菌治療、生活習慣の改善の3つの方法があります。

  • 投薬治療

    胃酸の分泌を抑える薬や、胃粘膜を保護する飲み薬を処方します。

  • ピロリ菌の除菌治療

    ピロリ菌の除菌薬や胃の炎症を抑制する薬などを処方します。1日2回の服用を1週間継続したのち、除菌が成功したかの判定検査を行います。
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  • 生活習慣の改善

    過食や飲酒の抑制。コーヒーや香辛料などの刺激物の抑制。禁煙など。

予防

  • 栄養バランスの良い食事
  • 刺激物を摂り過ぎない
  • 飲みすぎ、食べすぎに注意する
  • 充分な睡眠をとる
  • ストレスを溜めない
  • 禁煙する
  • ピロリ菌の検査・除菌

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