失敗しない健診クリニックの選び方①

 会社勤めの方が健康診断を受ける際に、受診する医療機関を会社から指定されるケースと、自身で選択するケースがあります。自身で選択する場合は、会社や健康保険組合が契約している医療機関から好きな施設を選ぶことになります。
そこで、個人が医療機関を選ぶ時に「失敗しない医療機関の選び方」について紹介をしていきます。

CT検査の選び方

 まず1つ目は、肺がん検診に利用されることが多いCT検査の選び方です。CTという医療機器は、実は、性能がピンからキリまであります。手術などを行う病院で設置されているCTと、クリニックで設置されているCTとでは、スペックの違うものが設置されています。では、手術をしている大きな病院に行けばよいのか?となると、それは違います。健康診断で最低限必要なCTのスペックというのがあります。ですので、そのスペックを満たしているCTを選択すれば、問題ありません。

 では、そのCTの必要スペックですが、肺がん検診の場合は「16列のCT」になります。○○列という言葉は専門用語なので、馴染みがないかもしれませんが、CT検査を追加する時には、医療機関に「CTは何列ですか?」という質問をしてみてください。

 医療機関では最低でも16列のCTで肺がん検診を行うという暗黙の了解があります。しかし16列に満たないCTでは、肺がん検診は出来ないという法律はありませんので、医療機関の院長の判断で肺がん検査を行うことは出来ます。一概には言えないのですが、CTという機械にはスペックに違いがあることは知っておき、肺がん検診をする際には機械のスペックにも注目してみましょう。