腫瘍マーカー検査は受けるべきか?受けた方がよい人、メリット・限界をわかりやすく解説

人間ドック健診における「腫瘍マーカー検査」は、日本では人気があり、多くの人が選択する代表的なオプション検査です。一方、欧米では、健康と思える人に腫瘍マーカー検査を行うことには否定的な考え方があります。しかし家族歴や職業上のリスクがある方、あるいは糖尿病や一部のリウマチ性疾患など、がんが併存する可能性が相対的に高い慢性疾患の場合は、有用な補助検査といえます。もちろん、がんがないことを知りたくて受ける人にも、一定の安心を与える検査としては有用といえます。
そのような観点から、「受けるべきかどうか?」は、年齢、家族歴、既往歴などのリスク因子によって判断されるべきといえます。大切なことは、腫瘍マーカーの「できること」と「できないこと」を正しく理解することです。この記事では、腫瘍マーカー検査の仕組みと目的、受けた方がよい人とは、各種マーカーの特徴と基準範囲、他のがん検診との組み合わせ方について解説します。
腫瘍マーカー検査でできること
腫瘍マーカー検査とは、血液中の特定のタンパク質などの測定により、がんの存在を推定する補助的な検査です。がん細胞やそれに反応した細胞が産生する物質(腫瘍マーカー)が血液中に出現・増加するという性質を利用しています。
検査方法は主に採血です。通常の血液検査と同じ検体を使うことができるため、身体的な負担がほとんどなく、健康診断の同日にオプションとして追加できる点が特長です。
以下に、腫瘍マーカーの役割を記載します。
1.がんリスクの評価
内視鏡検査やCT検査と比べて、腫瘍マーカー検査は採血のみで完結します。身体的な苦痛がなく、短時間で結果を得られることは大きな利点です。また、一度の採血でPSA・CEA・CA19-9など複数の項目を調べることができ、幅広いがんリスクを一括してチェックすることができます。
2.治療経過や再発のモニタリング
すでにがんと診断されて治療を受けている方、または治療後の経過観察中の方にとって、腫瘍マーカーの推移は非常に重要な指標です。治療効果が出ている場合にはマーカーが低下し、再発の際にはマーカーの上昇が先行することがあります。
腫瘍マーカー検査を受けた方がよいのはどんな人?
腫瘍マーカー検査は、特定のリスクがある方や目的が明確な方に適した検査といえます。具体的には、年齢や性別、家族歴、既往歴などによって、選択の意義が高いケースとそうでないケースがあります。以下では、どのような方にどの腫瘍マーカーが適しているかを解説します。
40歳以上で前立腺がんリスクが気になる男性の場合
PSAがおすすめです。PSAは腫瘍マーカーの中でも、特にエビデンスの蓄積がある検査です。日本泌尿器科学会の「前立腺がん検診ガイドライン 2018年版」では、前立腺がん検診として50歳以上を住民検診の対象とし、家族歴を有する方においては40代からの受診を推奨しています1)。自覚症状が出にくい前立腺がんの早期発見に対してPSAは有力な検査です。
家族にがんの既往がある方
家族にがんの既往がある方は、腫瘍マーカー検査を定期的な経過観察の一手段として活用することへの意義があるといえます。家族歴はがん発生の確信的リスク要因の1つであり、特定のがん(大腸がん・乳がん・卵巣がん・膵臓がんなど)において遺伝的背景が関与することがあります2)。大腸がんはCEAおよびCA19-9、乳がんはCEA、CA15-3、BCA225、卵巣がんはCA125およびHE4、膵臓がんはCA19-9、APOA2アイソフォーム、CEAなどの上昇が見られます。家族歴がある方は、複数または該当する腫瘍マーカー検査を定期的な経過観察の手段の1つとして活用することもお考えください。
特に膵臓がんが心配な方
CA19-9+APOA2アイソフォームの組み合わせがおすすめです。膵臓がんは初期での発見が難しく、進行してから見つかることがほとんどです。5年生存率が男女ともに10%程度と大変予後が悪いがんです。家族に膵臓がんの方がいる、糖尿病・慢性膵炎・膵嚢胞などのリスク因子がある方は、膵臓がんマーカーの測定を検討する価値があります。詳しくは後述します。
過去にがんの治療を受け、経過観察中の方
すでに治療を経験した方では、腫瘍マーカーは再発の早期サインとして活用されることがあります。担当医の指示のもと定期的に測定し、推移を確認することが重要です。
数値の推移を長期で管理したい方
腫瘍マーカーは、単発の測定よりも定期的に測定して推移を見ることで有用性が高まります。一度の数値だけでは個人差の影響を受けやすいため、継続的に測定して変化を追うことで、異常の兆候をより早く捉えることが可能になります。
東京桜十字のオプション検査で腫瘍マーカーの項目をチェックする
膵臓がんマーカーAPOA2アイソフォームが含まれる血液ドックの内容を見る
注目の新マーカー:APOA2アイソフォームで膵臓がんを早期発見
2023年6月に薬事承認、2024年4月に保険収載された最新の腫瘍マーカーが「APOA2アイソフォーム(アポリポ蛋白A2アイソフォーム)」です。東京桜十字のクリニックでは自費の健診オプションとして測定が可能です。
APOA2アイソフォームとは?
血液中の「APOA2」というタンパク質を調べることで、膵臓がんの可能性を調べる検査です。APOA2は血液中にあるタンパク質の1つで、HDL(いわゆる「善玉コレステロール」)を構成する成分です。APOA2にはいくつかのタイプがあり、膵臓がんの患者さんでは、その一部の量が少なくなることがわかっています3)。
この検査では、APOA2のうち特徴の異なる2種類を測定し、その値から「APOA2-i Index」という指標を算出します。APOA2-i Indexが基準値を下回った場合は「陽性」と判定され、「膵臓がんの可能性がある」と報告されます4)。
一般的ながんの検査では、がんがあると特定の物質が「増える」ことを利用します。一方、APOA2アイソフォームは、膵臓がんがあるとAPOA2の一部が「減る」ことを利用している点が特徴です。
CA19-9との違いと組み合わせの効果
これまで膵臓がんの腫瘍マーカーとしてはCA19-9が主に使われてきました。APOA2アイソフォームはCA19-9とは異なる物質を測定するため、CA19-9では検出できなかった膵臓がんを発見できる可能性があります。
国内の臨床性能試験において、特に2cm以下の早期膵臓がんの検出感度は、CA19-9単独では33.3%だったものが、APOA2アイソフォームを加えることで66.7%に上昇したと報告されています3)。このことから、CA19-9とAPOA2アイソフォームを組み合わせて測定することが、早期発見の観点から特に有効と考えられています。
APOA2アイソフォームを特に受けたほうがよい方とは
日本膵臓学会の適正使用指針では、膵臓がんのリスク因子が複数あり、早期を含む膵臓がんを強く疑われ、画像診断の要否判定が必要な方が本検査の適切な対象者とされています5)。
保険診療においては、医師が膵臓がんを疑う医学的根拠を記載した上で原則1回の測定が認められていますが、当院では血液ドック(自費)として受けていただくことができます。CA19-9との同時測定をお勧めします。
注意:APOA2アイソフォームは、診断が確定した後のフォローアップや治療効果の判定には使用しない検査とされています5)。健診での使用は、あくまで「膵臓がんが心配な方の診断補助」としての位置づけです。
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腫瘍マーカーだけに頼らないがん検診の受け方
がんの早期発見には、腫瘍マーカー検査と公的に推奨されているがん検診を組み合わせて受けることが重要です。腫瘍マーカー検査はあくまで補助的な検査であり、これだけでがんの有無を判断することはできません。そのため、腫瘍マーカーのみで安心するのではなく、以下のような検診を併せて受ける必要があります。厚生労働省の指針6)に基づく以下のがん検診と組み合わせることが最も重要です。
| 胃がん | 胃内視鏡検査(またはバリウム検査) |
| 大腸がん | 便潜血検査(2日法) |
| 肺がん | 胸部X線検査・喀痰細胞診 |
| 乳がん | マンモグラフィ |
| 子宮頸がん | 子宮頸部細胞診 |
これらは科学的根拠に基づいて推奨されたがん検診であり、腫瘍マーカー検査と組み合わせることで、より包括的な健康管理が実現します。また、腫瘍マーカーの数値が高かった場合でも、すぐにがんとは決めつけず、医師に相談の上で適切な精密検査を受けることが大切です。
腫瘍マーカーの結果が高値だったときの対応
腫瘍マーカーが高値であっても、直ちにがんと診断されるわけではありません。腫瘍マーカーは炎症や良性疾患などでも上昇するため、結果は総合的に評価する必要があります。高値だった場合の一般的な対応は以下のとおりです。
① 担当医・かかりつけ医への相談
健診結果を持参し、生活習慣・既往症・自覚症状などを踏まえた上で総合的に評価してもらいます。当院では必要に応じて専門医への紹介も行っています。
② 精密検査の受診
画像検査(超音波・CT・MRIなど)や内視鏡検査など、疑われる部位に応じた検査が行われます。
③ 再検査(数週間後)
一時的な炎症や体調変化による上昇の場合、再測定で正常値に戻ることもあります。継続的なフォローが大切です。
―監修医コメント
がんは日本人の原因別死亡順位の1位を永年にわたって占めている代表的な病気です。2024年にがんで死亡した人は38万4千人。いまや男性の63.3%(5人に3人)、女性の50.8%(2人に1人)が一生のうちがんと診断され、男性の24.4%(4人に1人)、女性17.2%(6人に1人)が死亡する恐ろしい病気です。日本では法律によって胃がん(両性)、大腸がん(両性)、肺がん(両性)、乳がん(女性)、子宮がん(女性)の5種類のがんに対して検診が行われており、胃がん、大腸がん、肺がんでは死亡率が顕著に低下しています。
これに対して膵臓がんは、男女ともに年齢で補正した死亡率が急速に上がっており、現在臓器別がん死亡の総合3位となっています。両性ともに罹患率では5位以内に含まれないことは、いかに発見されにくいかということを示しています。
がん罹患数(2023年)
がん死亡数(2024年)
がん検診非対象がんの年齢調整死亡率(左:男性、右:女性)
上、中:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」、下:国立がん研究センターHPがん情報サービス「年次推移」より
我が国は、胃がんの5年生存率が60%、乳がんや前立腺がんは、なんと90%という高い医療レベルを誇っています。しかし、そのような日本において膵臓がんは、僅か5年生存率10%程度、つまり9割は5年生きられない、がんの中でも最悪級の恐ろしいがんです。がんの家族歴がある方は、ぜひこの日本人が開発した「APOA2アイソフォーム」の選択を考えてみてください。
当院で受けられる腫瘍マーカー検査について
当院では、健康診断のオプション検査として以下の腫瘍マーカーを追加していただけます。採血1回で複数項目を測定できるため、通常の健診に組み合わせて効率的にご受診いただけます。以下に、東京桜十字で実施しているマーカーの種類と基準値を記載します。
| マーカー名 | 主に関連するがん | 基準値(目安) |
|---|---|---|
| PSA | 前立腺がん | 4.00 ng/mL以下(年齢別基準あり) |
| CEA | 大腸がん・胃がん・肺がん・乳がんなど | 5.0 ng/mL以下 |
| AFP | 肝細胞がん | 10.0 ng/mL以下 |
| CA19-9 | 膵臓がん・胆のうがん・大腸がんなど | 37 U/mL以下 |
| CA125 | 卵巣がん・子宮頸がんなど | 35 U/mL以下 |
| APOA2アイソフォーム ※血液ドックにて受診可能 | 膵臓がん(診断補助) | 59.5 μg/mL以上で陽性(異常) |
※基準値はあくまで参考値です。基準値を超えたからといって必ずしもがんがあるわけではなく、反対に基準値内でもがんが存在することがあります7)。
腫瘍マーカー検査の限界:正しく知って過信しないために
腫瘍マーカー検査には限界があり、これだけでがんの有無を判断することはできません。検査結果を正しく解釈するためには、偽陰性や偽陽性といった特性を理解しておくことが重要です。以下に主な注意点を示します。
がんがあっても数値が上がらないことがある(偽陰性)
腫瘍マーカーは、がんがあっても必ずしも数値に反映されないことがあります。とくに早期がんでは産生される腫瘍マーカーの量が少なく、基準値内に収まってしまうことがあります。「腫瘍マーカーが正常だからがんではない」とは言い切れない点を理解しておく必要があります。国立がん研究センターがん情報サービスも、腫瘍マーカー単独では「がんの有無を確定することはできない」と明記しています7)。
がんがなくても数値が上がることがある(偽陽性)
逆に、がんがないのに腫瘍マーカーの値が高くなることがあります。例えば以下のような状況が挙げられます。
| マーカー名 | 値が高くなる場合 |
|---|---|
| CEA | 喫煙者、慢性気管支炎、肝炎などの炎症性疾患 |
| AFP | 肝硬変、肝炎、妊娠、糖尿病、腎不全 |
| CA19-9 | 慢性膵炎、胆石症 |
| CA125 | 子宮内膜症、妊娠 |
偽陽性が起きると、不必要な精密検査や心理的な不安を引き起こすリスクがあります。腫瘍マーカー単体の数値だけで「がんかもしれない」と過度に心配する必要はなく、適切な解釈が重要です。
どの臓器にがんがあるかまではわからない(特異性の低さ)
多くの腫瘍マーカーは複数の臓器のがんに反応します。例えばCEAは食道・胃・大腸・肺・乳腺など多くの臓器に関連します。そのため、CEAが高値であっても「どこにがんがあるか」を特定することはできません。確定診断のためには画像検査(CT・MRI・超音波)や、がんの存在が疑われた場合は病理組織検査など、別途の精密検査が不可欠です。
国が定めるがん検診ガイドラインの「推奨」には含まれていない
厚生労働省が定める「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、推奨されるがん検診として胃・子宮頸部・肺・乳房・大腸の5種類が定められています6)。腫瘍マーカー検査はこの指針に含まれておらず、科学的なエビデンスの観点からは、スクリーニング目的での一般的な推奨とはなっていません。ただしこれは「受けてはいけない」ということではなく、「腫瘍マーカーのみに頼った検診では不十分であり、他のがん検診と組み合わせることが重要」という意味として理解するのが適切です。
―監修医コメント
腫瘍マーカー検査は、初期のがんでは異常とならないことが多く「進行がんの存在を否定する検査」と考えれば理解しやすいと思います。私は40年を越える医師人生で、腫瘍マーカーの上昇から実際のがんが発見された患者さんを何人も経験しています。がんはかなり進行しないと症状を出さないものがほとんどですから、見つかっていなかったがんを無症状のうちに発見できるのは有益なことです。その時点で発見されなければ更に過酷な予後になっていたことを考えれば、個人にとって大変賢明な選択だったといえます。
腫瘍マーカー検査はもともと、臨床現場において、がんの病勢(病気としての勢い)を知る指標として用いられてきた検査です。急速に増大しているのか? あるいは、治療が奏効して縮小しているのか? などを知るには大変良い検査です。少しの上下で人を不安にさせるのも事実ですが、数々の腫瘍マーカーの基準値がゼロでないことは、もともと体内で検出される成分を指標として活用しているためであり、私は少しの上下で心理的に揺さぶられている患者さんには、「ゼロの人がいない理由」を説明しています。
一方早期の段階では全く役立たないか? といえばそうではありません。私には忘れられない「早期発見」が2例あり、それが膵臓と乳房でした。早期膵がんは病理的にはありますが臨床的にはあり得ません。私はCA19-9が基準の2倍だった方を外来で経過観察していたところ、1年以内に実際に膵臓がんが出てきて、手術で全快した例を経験しています。また、乳がんマーカーが高かった方の追跡でも同様の事例を経験し、自由選択の中で自分のリスク管理に腫瘍マーカーを行う意義は充分にあると感じています。
まとめ:腫瘍マーカーは「受けるべきか」
腫瘍マーカー検査は、目的を理解した上で活用すれば有用な補助検査です。一方で、これ単独ではがんの診断や早期発見を担うものではなく、他のがん検診との併用が前提となります。ご自身のリスクや目的に応じて適切に取り入れることが、より効果的ながん対策につながります。
- 採血1本でがんのリスク傾向を推測する補助的な評価ができる
- がんの確定診断・発生部位の特定・すべてのがんの検出はできない
- PSAは前立腺がんの早期発見に有効な検査として実績がある
- APOA2アイソフォームはCA19-9と組み合わせることで膵臓がんの早期発見精度を高める新しいマーカー
- 厚生労働省推奨のがん検診(内視鏡・マンモグラフィなど)と組み合わせることが不可欠
「受けるべきか」という問いへのシンプルな答えは、「他のがん検診と組み合わせる補助的な検査として、目的を理解した上で受けることには意義がある」ということです。腫瘍マーカーだけに頼ったがん対策は不十分ですが、正しく活用すれば、がんと向き合うための一歩になります。
ご不安なこと、疑問がある場合は、ぜひ一度医師にご相談ください。
参考文献
1) 日本泌尿器科学会「前立腺がん検診ガイドライン2018年版」
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/32_prostate_cancer_screening_2018.pdf
2) 国立がん研究センター がん情報サービス「遺伝性腫瘍」
https://ganjoho.jp/public/cancer/hereditary_tumors/index.html
3) 国立がん研究センター「膵がんの血液バイオマーカー(アポリポプロテインA2アイソフォームズ)が、公的医療保険で臨床使用可能になりました。」(2024年4月12日) https://www.ncc.go.jp/jp/information/researchtopics/2024/0412/index.html
4) 東レAPOA2-iTQ製品情報
https://www.apoa2.toray/about/abo_05.html
5) 日本膵臓学会「体外診断用医薬品『東レ APOA2-iTQ』の適正使用指針」
https://www.suizou.org/pdf/240227/file01-2.pdf
6) 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」 (2026年2月27日アクセス)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001471911.pdf
7) 国立がん研究センター がん情報サービス「腫瘍マーカー検査とは」
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/marker.html
監修者情報
監修:
東海大学ウェルビーイング研究所 所長、特任教授
Sakura Well-being健康医科学寄付講座 代表
日本総合健診医学会 理事長 国際健診学会(IHEPA)理事長
桜十字 六本木ヒルズクリニック 予防医療センター長
西﨑 泰弘
執筆:メディカルトリビューン編集部


