人間ドックの費用を知りたい! 各年代で知るべき相場と賢い受診方法

 

「人間ドックを受けたいけど、費用が高そう…」 「何万円もかかるなら、今年は見送ろうかな」――働き盛りの方なら、一度はこう考えたことがあるのではないでしょうか。

厚生労働省の国民健康・栄養調査1)によると、30代から生活習慣病の有病率が増加し始め、40代以降は急激に上昇します。まさにこの年代こそ、人間ドックによる早期発見が重要な時期です。しかし、時間的要因や費用がネックとなり、受診を先延ばしにしている方が少なくありません。

実は、人間ドックの費用は補助金制度の活用や医療機関の選び方次第で、大幅に抑えることができます。本記事では、人間ドックの費用相場から、年代別の賢い受診方法、費用を抑えるコツまで、30〜60代の方が知っておくべき情報を詳しく解説します。

「費用が心配で受診できない」という心理的ハードルを乗り越え、健康管理の第一歩を踏み出しましょう。

人間ドックの費用相場はいくら?

人間ドックの費用は、検査項目や医療機関によって大きく異なります。まずは基本的な費用相場を把握しましょう。

基本コースの費用相場

日帰り人間ドックの基本コースの費用相場は、3万円〜6万円程度です。この価格帯には、以下のような標準的な検査項目が含まれています。

基本コースに含まれる主な検査

  • 身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)
  • 血圧測定
  • 視力・聴力検査
  • 胸部X線検査
  • 心電図検査
  • 血液検査(肝機能、腎機能、脂質、血糖など)
  • 尿検査
  • 便潜血検査
  • 上部消化管X線検査(胃バリウム)または内視鏡検査
  • 腹部超音波検査

オプション検査を追加した場合の費用

基本コースに追加して検査を行う場合、さらに費用が上乗せされます。

主なオプション検査と追加費用の目安

脳ドック(MRI・MRA)2万円〜4万円
マンモグラフィ5,000円〜8,000円
乳腺超音波検査4,000円〜6,000円
子宮頸部細胞診3,000円〜5,000円
胸部CT検査1万円〜1万5,000円
腫瘍マーカー検査5,000円〜1万円
下部消化管(大腸)内視鏡検査2万円〜3万円

充実したオプションを追加すると、総額で10万円を超えることもあります。

 

東京桜十字のクリニックでは、充実したオプション検査をご用意しています。

気になる項目を追加して、多角的な検査を目指しましょう。

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊型人間ドックの費用

1泊2日の宿泊型人間ドックの場合、費用相場は5万円〜15万円程度です。検査項目が多く、時間をかけて詳細に調べられるため、日帰りよりも費用は高くなります。

人間ドックの費用が医療機関によって違う理由

同じような検査内容でも、医療機関によって人間ドックの費用に差があることに気づいた方もいるでしょう。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。主な要因を見ていきましょう。

人間ドックは自由診療

人間ドックは健康保険が適用されない自由診療です。そのため、医療機関が独自に費用を設定できます。病院やクリニックの経営方針、設備投資の内容、立地などによって、費用に差が出るのです。費用相場は地域によって差があり、都心部の費用相場は5〜8万円前後、地方では3〜5万円程度が一般的です。コースや性別によって費用相場は異なり、婦人科検査を含む場合は費用相場がやや高くなる傾向があります。

人間ドック費用に影響する要因

医療機関による人間ドックの費用差の主な要因は以下の4つです。

1. 医療機関の立地都心部の好立地にあるクリニックは、賃料や人件費が高いため、費用が高めに設定されることがあります。一方、郊外の医療機関は比較的リーズナブルな価格設定が可能です。
2. 設備の充実度最新のMRI機器や内視鏡システムを導入している医療機関は、設備投資費用を回収する必要があるため、費用がやや高めになります。
3. サービスの質医師による丁寧な結果説明、管理栄養士による栄養指導、快適な待合室や検査室など、付加価値の高いサービスを提供する医療機関は、その分費用に反映されます。
4. 検査項目の内容同じ「基本コース」でも、含まれる検査項目の数や種類は医療機関によって異なります。胃カメラ(胃部内視鏡検査)が標準か、バリウム(胃透視)が標準か、腫瘍マーカーが含まれるかなど、詳細を確認する必要があります。

費用だけで選ばないことが大切

費用の安さだけで医療機関を選ぶと、必要な検査が含まれていなかったり、検査後のフォローが不十分だったりする可能性があります。費用と内容のバランスを見て、自分に合った医療機関を選びましょう。

自分にとって最適な検査項目が分からない場合は、所属する会社の健康管理担当者に相談すると良いでしょう。または受診を希望する医療機関に問いあわせてみることも一考です。

―監修者コメント

年代別おすすめ受診頻度と年間費用

人間ドックは何歳から、年齢に応じてどのくらいの頻度で受けるべきなのでしょうか。年齢は疾患リスクを左右する重要な要素です。年代別に見ていきましょう。

30代:2〜3年に1回がおすすめ(他の年は定期健康診断)

個人差はありますが、30代は年齢的に生活習慣病の芽が出始める時期です1)。初めて人間ドックを受ける適正年齢は30代後半とされ、この年齢層から生活習慣病の兆候が増えるといわれています。仕事や家庭に忙しく、健康管理が疎かになりがちな年代でもあります。

受診頻度: 2〜3年に1回

年間費用の目安 3万円〜6万円

30代におすすめの検査項目

  • 基本的な生活習慣病検査(血圧、血糖、脂質)
  • 肝機能検査
  • 腹部超音波検査
  • 胃の検査(バリウムまたは胃カメラ)

家族に生活習慣病やがんの既往がある方、肥満傾向にある方や喫煙習慣のある方は、リスク要因が高いため30代前半からの定期受診がおすすめです。

40代:1〜2年に1回が理想(他の年は定期健康診断)

年齢が40歳を超えるころから血圧や脂質異常が目立ち始め、これらが疾患の要因となることで、生活習慣病の発症リスクが高まり、がんの罹患率も上昇し始める年齢層です2)。この時期から定期的な人間ドック受診が重要になります。

受診頻度: 1〜2年に1回

年間費用の目安3万円〜6万円

40代におすすめの検査項目

30代の検査項目+40代で追加したい検査項目

30代の検査項目基本的な生活習慣病検査(血圧、血糖、脂質)
肝機能検査
腹部超音波検査
胃の検査(バリウムまたは胃カメラ)
40代で追加したい検査項目胸部CT検査(喫煙者は特に推奨)
腫瘍マーカー検査
女性:マンモグラフィ、子宮頸部細胞診
男性:PSA検査(前立腺がんマーカー)

40代後半からは、毎年の人間ドック受診が理想的です。

50代:毎年受診が基本

50代はがん、心疾患、脳血管疾患のリスクが急激に高まる年齢層です2)。加齢が主な要因となり、早期発見が生死を分けることもあるため、毎年の受診が推奨されます。

受診頻度: 毎年1回

年間費用の目安: 4万円〜7万円

50代におすすめの検査項目

40代におすすめの検査項目+50代で追加したい検査項目

40代の検査項目基本的な生活習慣病検査(血圧、血糖、脂質)
肝機能検査
腹部超音波検査
胃の検査(バリウムまたは胃カメラ)
胸部CT検査(喫煙者は特に推奨)
腫瘍マーカー検査
女性:マンモグラフィ、子宮頸部細胞診
男性:PSA検査(前立腺がんマーカー)
50代で追加したい検査項目脳ドック(MRI・MRA)を5年に1回程度
動脈硬化検査
骨密度検査(特に女性)

50代で初めて人間ドックを受ける方も、決して遅くありません。今からでも始めましょう。

60代:毎年受診+気になる部位の精密検査

60代は複数の慢性疾患を抱える方も増え、より詳細な健康管理が必要になります。年齢が60歳を超えると再検査率が高まり、年齢に応じた定期的な人間ドック受診が重要になります。

受診頻度: 毎年1回

年間費用の目安: 5万円〜8万円

60代におすすめの検査項目

50代におすすめの検査項目+60代で追加したい検査項目

50代におすすめの検査項目基本的な生活習慣病検査(血圧、血糖、脂質)
肝機能検査
腹部超音波検査
胃の検査(バリウムまたは胃カメラ)
胸部CT検査(喫煙者は特に推奨)
腫瘍マーカー検査
女性:マンモグラフィ、子宮頸部細胞診
男性:PSA検査(前立腺がんマーカー)
脳ドック(MRI・MRA)を5年に1回程度
動脈硬化検査
骨密度検査(特に女性)
60代で追加したい検査項目心臓ドック(心臓超音波検査など)
認知機能検査
認知機能検査

過去の検査で異常が見つかった部位については、半年ごとの経過観察が必要な場合もあります。

毎年健康診断を受けていても、それだけで健康になれるわけではありません。私たちの体調が日によって変わるように、体の中の細胞も毎日変化しています。

また、健康診断で「異常なし」と言われても、それは“今のところ治療が必要な病気は見つからなかった”という意味です。決して「あなたは完全に健康です」という保証ではありません。

だからこそ、健康診断は“ゴール”ではなく、自分の体を知るための“通過点”としてうまく活用することが大切です。

―監修者コメント

東京桜十字のクリニックの人間ドックの詳細はこちら

人間ドックの費用を抑える5つの方法

人間ドックの費用が気になる方のために、費用を抑える具体的な方法をご紹介します。

方法1:健康保険組合の補助金を活用する

会社員の方は、加入している健康保険組合から人間ドック費用の補助を受けられる場合があり、これにより自己負担費用を抑えることができます。勤務先の健康診断担当者に問い合わせるか、加入している健康保険組合のウェブサイトを確認しましょう。

方法2:自治体の補助制度を利用する

国民健康保険に加入している方(自営業、フリーランスなど)は、お住まいの自治体から補助を受けられる場合があります。

利用条件

  • 国民健康保険に加入していること
  • 保険料の滞納がないこと
  • 対象年齢を満たしていること

お住まいの市区町村のウェブサイトで「人間ドック 補助」と検索すると、詳細を確認できます。

方法3:生命保険・医療保険の特典を活用する

一部の生命保険や医療保険では、人間ドックの受診により保険料の割引を受けられる場合や、提携医療機関にて優待価格で受診できる場合もあります。
こうした特典も、副次的に費用を抑えることができるので、加入している保険会社に問い合わせて特典の有無を確認しましょう。

方法4:必要な検査を見極める

全てのオプション検査を追加すると費用が跳ね上がるため、抑えるには検査の見極めが重要です。費用相場を参考にしながら、年齢や家族歴、生活習慣といったリスク要因に応じて、本当に必要な検査を見極めることが大切です。ご自身の年齢に合わせて以下を参考にしてください。

年代別・リスク別の優先検査

30代で家族歴なし基本コースで十分
40代女性基本コース+婦人科検診
喫煙者基本コース+胸部CT
家族にがん既往あり基本コース+腫瘍マーカー

医療機関の医師や保健師に相談し、自分に合った検査プランを組み立てましょう。

方法5:複数の医療機関を比較する

同じような検査内容でも、医療機関によって費用に差があります。3〜4箇所の医療機関の費用とサービス内容を比較してから決めると、コストパフォーマンスの高い選択ができます。

比較のポイント

  • 基本コースに含まれる検査項目
  • 追加したいオプション検査の費用
  • 医師による結果説明の有無
  • アクセスの良さ
  • 予約の取りやすさ

インターネットで「地域名人間ドック 費用」と検索すると、複数の医療機関を比較できます。

東京桜十字の人間ドック費用と特徴

東京桜十字では、都内各所のクリニックで人間ドックを提供しています。費用と特徴をご紹介します。
※価格はいずれも2026年1月現在

東京桜十字の人間ドック費用

東京桜十字の人間ドック費用

実施施設費用
城山ガーデン桜十字クリニック、泉ガーデン桜十字クリニック、恵比寿ガーデンプレイス桜十字クリニック51,700円(税込)
赤坂桜十字クリニック、恵比寿桜十字クリニック、渋谷サクラステージ桜十字クリニック、新宿桜十字クリニック、上野御徒町桜十字クリニック46,200円(税込)
虎ノ門ヒルズ桜十字クリニック、池袋桜十字クリニック44,000円(税込)

東京桜十字の人間ドックの特徴

1. 充実した検査項目基本コースには、法定健診の項目に加えて、上部消化管X線検査(胃バリウム)、腹部超音波検査、眼底検査、肺機能検査など、詳細な検査が含まれています。泉ガーデンでは胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が標準です。
2. 経験豊富な医師による診察各クリニックには、健診経験が豊富な医師が在籍しており、検査結果に基づいた丁寧な説明と健康指導を受けられます。
3. アクセスの良さ都内主要駅から徒歩数分の好立地にクリニックがあり、仕事の前後に立ち寄りやすい環境です。
4. 充実したオプション検査脳ドック、婦人科検診、腫瘍マーカーなど、幅広いオプション検査を追加できます。
5. 継続的なフォロー体制検査で異常が見つかった場合、同じ医療機関で精密検査や治療を受けられるため、スムーズに次のステップに進めます。

人間ドックの詳細はこちら

費用を理由に諦めない! 行動を妨げる心理的ハードルの対処法

人間ドックの費用が気になって受診をためらっている方に向けて、心理的ハードルを乗り越えるヒントをお伝えします。

ハードル1:「今は健康だから必要ない」という思い込み

対処法:無症状こそ受診のベストタイミング

人間ドックの目的は、自覚症状がない段階で病気の要因となる異常を見つけることです。「今は健康」と感じている時こそ、受診する意味があります。
症状が出てから病院に行くのでは、すでに病気が進行している可能性があります。早期発見できれば、治療の選択肢が広がり、治療費も医療時間も少なく済みます。

ハードル2:「費用が高すぎて手が出ない」

ハードル2:「費用が高すぎて手が出ない」

対処法:補助金活用で実質負担は半額以下に

前述の通り、健康保険組合や自治体の補助金を活用すれば、実質的な自己負担は大幅に減ります。希望する受診コースの費用相場が高くても、補助金により自己負担額を安く抑えることができます。

例えば、5万円の人間ドックに3万円の補助が出れば、実質2万円です。年に1回、月換算で約1,700円の投資と考えれば、決して高くはないでしょう。

ハードル3:「時間がない」

対処法:半日で完了する日帰りドックを選ぶ

人間ドックと聞くと「丸一日かかる」と思う方もいますが、日帰りコースなら3〜4時間で完了します。土曜日や早朝に実施している医療機関もあり、時間的要因がネックという方も平日の仕事を休まずに受診できます。

ハードル4:「結果が怖い」

対処法:早く知ることで選択肢が増える

「何か見つかったらどうしよう」という不安から、受診をためらう方もいます。しかし、病気は見て見ぬふりをしても進行します。
早期に発見できれば治療の選択肢が多く、完治の可能性も高まります。知ることは、あなたの未来をコントロールする力を得ることです。

まずは誕生月に受診する習慣を

「いつか受けよう」と思っているだけでは、なかなか実行できません。誕生月に受診すると決めておけば、毎年忘れずに継続できます。
プレゼントを自分に贈るつもりで、毎年の人間ドックをスケジュールに組み込みましょう。

クルマは長く使っていると、タイヤやブレーキなどが少しずつ傷んでいきます。そのままにしておくと事故につながることがあるので、「車検」を受けて、点検したり部品を取り替えたりします。

これは、“私たちのからだ”も同じです。人のからだも、生まれたときからずっと動き続けていて、少しずつ疲れや負担がたまっていきます。

クルマは事故を防ぐために早めに整備しますが、私たちのからだは、病気になってから治すことが多いのが今の日本の医療です。

そんな中、クルマの「車検」にあたるのが、健康診断や人間ドックです。健康チェックは、からだの「早め点検」のようなものです。

―監修者コメント

まとめ:健康への投資として人間ドックを活用しよう

人間ドックの費用について、重要なポイントをまとめます。

人間ドックの費用まとめ

基本コースの相場3万円〜6万円(日帰り)
オプション追加検査内容により総額10万円超も
費用の差医療機関により異なる(自由診療のため)
年代別受診頻度30代は2〜3年に1回、40代以降は毎年がおすすめ

費用を抑える方法

人間ドックの費用を抑えるには、以下の方法が効果的です。

  • 健康保険組合の補助金を活用(会社員)
  • 自治体の補助制度を利用(国民健康保険加入者)
  • 生命保険・医療保険の特典を確認
  • 必要な検査を見極める
  • 複数の医療機関を比較

東京桜十字の人間ドック

  • 費用:44,000円〜51,700円(税込)
  • 都内主要駅近くのアクセス良好なクリニック
  • 充実した検査項目と丁寧なフォロー体制

人間ドックの費用は、健康という何にも代えがたい財産への投資です。 「費用が高い」 「まだ大丈夫」といった理由で後回しにせず、30代から計画的に受診しましょう。

補助金を活用すれば、想像以上に負担を抑えられます。まずはご自身が利用できる補助制度を確認し、誕生月など受診のタイミングを決めることから始めてみませんか。

東京桜十字では、経験豊富な医師による丁寧な検査と結果説明で、皆様の健康管理をサポートします。継続的な健康管理の第一歩として、ぜひ人間ドックをご検討ください。

 

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参考文献

1)厚生労働省. 令和5年 国民健康・栄養調査 結果の概要

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001338334.pdf

2)厚生労働省. 人口動態統計 令和5年(確定数)主要死因別年齢階級別死亡率

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei23/

 

監修:桜十字グループ予防医療事業本部 VIP専任シニアマネージャー 石﨑竜太郎

執筆:メディカルトリビューン編集部